"世界の野球"【第7回】清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記「指導者」 | ジャパン | 世界の野球 | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

メニュー

日本語 English

世界の野球

"世界の野球"【第7回】清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記「指導者」

2015年5月11日

文・写真=元 野球日本代表 清水直行

 野球の世界では、よく「キャッチボールをしっかりとやりなさい」「野球の基本はキャッチボールだ」というフレーズをよく耳にする。 私自身も、野球を始めた頃に多くの大人から、「相手の胸へ投げなさい」「相手のことを考えて投げなさい」などと、いろいろな言い回しで指導してもらった記憶がある。キャッチボールは、プロ野球選手になってからも、引退するまでも一番大切にしていた練習だった。

 実は、キャッチボールの大切さを、ほとんどの人が知っているのは、日本が野球大国だからだ。日本野球の歴史を遡れば1870年頃からと記されており、今日でも多くの日本の大人は、この「キャッチボール」をすることができるのではないだろうか。
 これに対して、ニュージーランド野球の歴史は、わずか数年だ。現在の野球世界ランキングは25位に位置しているが、数年前にはランキングすら入っていなかった。当然、野球を教える人材が不足していることは言うまでもない。野球の歴史が浅いということは、子供とキャッチボールができる大人も少ないということである。
 私の最初の”指導者”は「父」であった。私と同じように、日本での多くの野球少年の最初の”指導者”は「お父さん」や「お母さん」、あるいは「おじいちゃん」「おばあちゃん」ではないだろうか。日本では、こんな、ごく身近に”指導者”がたくさんいることに対して、ニュージーランドではこんな良い関係が多く存在していない。日本の野球力の根底には、そんなたくさんの”指導者”の存在が大きいと知っている。

 今年の2月、私の勉強も兼ねて、現地の日本人のお父さんに対して「キャッチボール講座」というプログラムを実施した。肩や肘のストレッチからボールの握り方や足のステップまで、約1時間半「キャッチボール」を中心に指導をさせていただいた。今後はニュージーランドの、子供が野球をしている方やしていない方に対しても「キャッチボール講座」を実施していこうと計画している。

ニュージーランド野球が世界に挑戦する過程のひとつに、”指導者”を増やしていく活動も必要だと考えている。

清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記
著者プロフィール
清水直行(しみず なおゆき)
1975年11月24日生まれ 京都府出身。日大、東芝府中を経て、99年にドラフト2位でロッテに入団。2002年から5年連続で規定投球回、2桁勝利を継続し、エースとして活躍。05年は31年ぶりの日本一にも貢献した。04年のアテネ五輪、06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場。10年から横浜(現:横浜DeNA)。プロ12年間で通算105勝、防御率4.16。現役引退後は、ニュージーランド野球連盟ゼネラルマネジャー補佐、同国の代表統括コーチを務める。

世界の野球
オーセンティックユニホーム選手着用モデル販売中
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12

PARTNERS

DIAMOND PARTNERS

  • 日本通運
  • MUFG

OFFICIAL TITLE PARTNER

  • ラグザス株式会社

OFFICIAL PARTNERS

  • JTB
  • KONAMI
  • 興和株式会社
  • 花王 SUCCESS
  • JAPAN AIRLINES
  • コカ・コーラ

SUPPORTING PARTNERS

  • LAWSONticket
  • UNIQLO
  • mizuno