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"世界の野球"インドネシア野球「U18 インドネシア代表強化練習 ~台湾へ」

2016年8月30日

文・写真=野中 寿人

 今月30日から台湾の台中市で開催される「第11回BFA U18アジア選手権大会」に出場するインドネシアU18代表チームについて記載いたします。まず、チーム編成の基は、先の3月に開催された国内U18の大会で優勝をした、西ジャワ州代表U18チームが主体となり、準優勝のジャカルタ特別州より数名の補強選手を入れて編成がされています。
 本来ならば、国内最強の選手を集結させてインドネシアU18代表チームを編成しなければいけませんが、9月中旬から開催されるインドネシア国体に出場する各州の代表チームの編成内にU18の有能な選手が多く入っており、時期的に、今回の「第11回BFA U18アジア選手権大会」への参加が、ままならない状態にあります。また、やはり、代表チームを統括するインドネシアアマチュア野球連盟の運営能力の部分から、この様な形にてインドネシア代表U18ナショナルチームを「第11回BFA U18アジア選手権大会」に参加させなければならないという苦しい状況になっております。
 また、この西ジャワ州U18チームを主体としたインドネシアU18代表チームの強化練習については、通常のナショナルチームがジャカルタで強化練習を行うのと異なり、選手達の住居地である西ジャワ州のバンドゥン市にて行われています。練習量はU18という年齢から、平日の夕方3時間と、週末の土日終日にて行われています。総体的な強化練習期間については約1か月といったところです。

 しかし、大きな問題が発生しています。インドネシア国体開催地を兼ねたバンドゥン市では、野球の州代表チームと男女のソフトボール州代表チームがそれぞれに強化練習を行っており、グランドの使用状況が密集しています。そのため、インドネシア代表U18ナショナルチームの強化練習は、グランド外、すなわち、グランドの外の空き地や、ゲージが、強化練習のメイン場所になっています。グランドを使用しての練習は1週間に1度程度しか出来ておらず、ソフトボールグランドであることからもピッチャーマウンドも無い状況です。
 この様な状況下の中、週末を利用して隣接州であるジャカルタへ、3時間以上をかけて車で移動をし、チームを遠征させての練習とスパーリングゲームを数回予定していましたが、遠征費用等の問題もあり結局1度だけの試みで終わっており、インドネシアU18代表チームとしては、満足の出来るチーム編成までは至っていないのが実情です。
 台湾への飛行も、費用の部分から直行便は使用できず、今月28日早朝のキャセイパシフィック航空使用にて香港経由で台湾へ入国します。8月29日の公開練習、そして翌30日の開会式と、開会式直後の初戦となるチャイニーズ・タイペイ、31日の香港、9月1日に日本との試合に臨みます。

 8か国が参加する「第11回BFA U18アジア選手権大会」の組み分けは下記になります。
グループA 日本、チャイニーズ・タイペイ、香港、インドネシア
グループB 韓国、中国、フィリピン、タイ

 グループAでは日本、とチャイニーズ・タイペイが抜き出ており、インドネシアとしては、香港との試合に期待を抱きたいところであります。また、今回の試合形式は各組内の予選後に、異なる相手組の代表チームと試合が出来るシステムになっており、フィリピンとタイと試合が出来る可能性が高く、U18という同年代で、他国との比較を目的とする部分においては絶好の機会だと感じています。
 更に、私自身としては、同じグループAに日大三高野球部現役時代の監督である、小枝監督が率いる侍ジャパンU18チームと同じ組に入れたという、最大の幸運と奇跡に感謝を致す次第であります。

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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