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"世界の野球"ヒマラヤを北に望む国ネパールの野球「ネパール・ベースボール・フェスティバル」

2021年12月22日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 去る12月4日、ネパールのバクタプルで「第1回NBSAラリグラスカップ2021」(以下、ラリグラスカップ)と「キャッチボールクラシックオンライン国際交流大会2021」(以下、CBC大会)という2つの野球イベントが行われた。

 まずラリグラスカップであるが、この大会は、これまでネパールでは定期的な野球大会が無く、特に近年は子どもたちが試合や大会の機会に恵まれていなかったことから、彼らの目標となるような場を作るため、定期的な大会を実施しようと企画されたものである。当初、この大会は昨年に行われる予定であったが、コロナ禍でこの時期まで延期された。また、現地での大会運営はイッソー・タパ氏(社会人硬式野球クラブチーム「ナインフォース」所属:奈良県)をはじめとするNPO法人日本アジア球友団ラリグラスの在ネパール理事やネパール野球ソフトボール協会(NBSA)の役員らが中心となって現地の人のみで行われた。ネパール野球の活動は1999年から始まったが、近年では現地の人たちが自分たちだけで大会を運営しており、現地の人たちによるネパール野球の自立が鮮明になっている。

 大会には6チームが参加し、優勝はクォパ・キングスであった。クォパ・キングスはバクタプルにあるスポーツアカデミーのチームだが、このアカデミーが野球を取り入れたのは最近のことであり、これも現地の野球関係者による野球普及活動の成果である。この大会がひとつの目標となることで、今後も新たに野球を始める子どもたちが増えれば喜ばしい。

 また、イッソー・タパ氏やNBSAのディパーク・ネウパネ事務局長は今回の大会について「このような大会が開催できて大変嬉しく思います。大会は大いに盛り上がり、子どもたちも大変喜んでいました。コロナ禍で活動がしばらく停滞していましたが、この大会を機にネパールの野球を再び盛り上げていきたいと思います」と述べている。

 次に、CBC大会であるが、これは7月に開催され当コラムでも紹介したプレ大会の本大会であり、(2021年7月15日付「キャッチボールクラシックオンライン国際交流大会プレ大会2021」参照)9人が1チームとなって2分間に何回キャッチボールができるかを競う日本プロ野球選手会が考案した競技である。

 大会の主会場となったのは、東京オリンピックで野球の初戦が行われた福島県のあづま球場である。ちなみにネパールの国花はシャクナゲであるが、福島県の県花もシャクナゲとのことである。また、福島県田村市は東京オリンピック・パラリンピックでネパールのホストタウンになるなど、福島県とネパールとは縁がある。大会には日本と13の国と地域が参加し、時差などの問題でリアルタイムでの参加が難しい国は動画での参加となった。ネパールの子どもたちは、7月のプレ大会にも参加し110回を記録したが、優勝した日本の子どもたちは128回を記録し、その差を痛感していた。どうしたら回数を増やせるのか、どうしたらもっと上手くなれるのか。そのためには自分たちだけで考えるのではなく、日本の子どもたちのような上手なチームの姿を見て学ぶことが重要だということにも気付いた。逆に日本側にしてみれば、このように普段やっていることを見せることも国際交流につながるのである。

 競技の後には、日本と海外チームによる交流会が行われ、ネパールは、大阪、三重、香川のチームと交流をした。交流はネパールと日本の選手たちが交互に質問するという形で行われた。質問は野球の質問以外にも、例えば日本側から「ネパールでも日本のアニメをやっていますか」といった質問も出た。日本の選手たちはネパールの事をいろいろと予習しており、最後に「フェリベトーラ(また会いましょう)」とネパール語で挨拶するなど、両国の選手たちは交流を満喫していた。

 以上述べたように、2つの野球イベントが行われたこの日は、さながら「ネパール・ベースボール・フェスティバル」とも言える一日となり、コロナ禍で停滞していたネパール野球が再び動き出す象徴的な日となった。

 さて、2021年も間もなく終わろうとしているが、今年の日本球界では松坂大輔選手の引退が印象に残っている。私は松坂選手と同世代で、私自身もそれを誇りとし、彼の活躍が励みになっていたが、時代は移り変わっていくものである。様々な課題はあるものの、2022年も時代に合わせたやり方を模索しつつネパールやアジアの野球を盛り上げていきたい。

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