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"世界の野球"ヒマラヤを北に望む国ネパールの野球「新たなネパール代表チームの選考」

2018年4月16日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 昨年パキスタンで行われた第13回BFA西アジア野球大会から約1年、ネパールが再び国際大会に出場することとなった。来る2018年4月20日から27日に渡り、インドのアッサム州グワーハーティーで「Premier International Baseball Championship 2018」が行われ、ネパールもこの大会に出場する。この大会はWBSC(世界野球ソフトボール連盟)公認の大会であり、大会には他にもスリランカやイラクなどが参加する予定である。

 この大会に向けて、先日、代表チームの選考会が行われた。選考会には約30名の選手が参加し、その中には、西アジア野球大会の代表選手や昨年日本で野球研修を受けた選手など、現在のネパール野球を背負って立つ面々が顔を揃えた。

 選考会では、まず投手たちがピッチングのチェックを受け、その後、野手も含めてフリーバッティング、ノック、試合形式でのプレー、50m走、遠投が行われた。選考会の様子は、ネパールの新聞でも取り上げられており、ネパールで野球への関心が高まっているのが伺える。そして選考会終了後、その日のうちに選考会議が行われ、総勢18名の選手が選ばれた。代表に選ばれた選手のひとりは、「ネパール代表チーム入りという素晴らしい機会に恵まれて大変幸せです。皆さんありがとうございます。ネパールのためにベストを尽くします。大会が待ちきれません。」と喜びを隠し切れない様子だった。

 ところで、今回の代表チームにはこれまで主将を務めていたエースのイッソー・タパ選手は含まれていない。もちろん、彼の不参加は戦力的には大きなマイナスとなる。しかしながら、今回は次世代のリーダーを輩出し育成したいという狙いもひとつの理由となり、不参加となった。ネパール野球の先駆者である彼はこれまでチームの支柱として大きな役割を果たしてきた。ただ、彼の果たしてきた役割が大きいがゆえに、チーム全体が彼に頼りきってしまう面が見られてきた。しかし、いつまでも彼に頼りきったままでは、ネパール野球の発展は望めない。今回、その支柱を外すことによって、次世代のリーダーたちを育成しようともしているのである。

 新たなネパール代表チームは、選考会の2日後から大会へ向けての練習を始めた。大会までの期間はわずかであるが、選手たちは必死に練習している。ただ、練習環境は恵まれたものではないし、昨年の西アジア野球大会と同様、今回も大会会場へはバスと鉄道を乗り継いでの長時間の移動となる。国家代表チームとはいえ、厳しい環境にあることには変わりが無い。いずれにせよ、この大会は代表選手たちにとって国際試合の経験を積むための貴重な機会であり、その経験は来年開催されるオリンピック予選へも繋がっていく。ネパール代表チームのインドでの活躍に期待している。

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