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"世界の野球"ヒマラヤを北に望む国ネパールの野球「ネパールへの直行便」

2019年11月8日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 去る8月29日、関西空港とカトマンズの間で直行便の運航が2007年以来12年ぶりに再開された。当日行われた就航式典には、駐日ネパール大使のプラティバ・ラナ氏も出席し、直行便の再開が祝われた。直行便は週3便(火・木・土)。関西空港からカトマンズを約7時間で結んでいて、日本とネパールを結ぶ唯一の直行便となっている。

 以前、直航便が運航されていたころ、私を含め、ネパール野球関係者の多くも直航便を頻繁に利用してネパールを訪れていた。ネパールへの直航便が無くなってからは、東南アジアや中国などで乗り継いでネパールへ行っていたので、渡航に時間がかかっていた。また、最近では、LCCの台頭もあるが、LCCは手荷物に別料金がかかることが多く、利用しにくい場合もある。というのも、私たちはネパール野球の活動のひとつとして日本でネパールへの野球道具の寄付を募っており、日本でご寄付いただいた野球道具は、スタッフがネパールへ赴く際の手荷物として運ぶことが多い。海外への物資の運搬は、私たちだけではなく、国際的な活動を行っている多くのNPOなどが共通で抱えている課題である。船便や航空貨物として送ることも考えられるが、輸送費も安くはない。また、船便は航空貨物より安価ではあるが、ネパールのような内陸国では、船便で送ることは難しい。その中で、手荷物として運ぶ方法は費用や利便性から考えて、現実的な選択肢である。そういった観点でも、直航便の復活は大きな意味がある。

 ところで、直航便が無かった間、ネパールでは王政が廃止され、連邦共和制に移行するという激動の時期を迎えた。ネパール航空も以前は「ロイヤル・ネパール航空」という名称であったが、現在では名称から「ロイヤル」が無くなっている。また、2015年には新憲法も公布されている。新憲法が公布された9月20日は「憲法の日」となっており、先日、東京でその憲法の日を祝う在日ネパール大使館主催のパーティーが行われた。ちなみに、駐日ネパール大使のプラティバ・ラナ氏はネパール野球ソフトボール協会の会長の親戚でもある。

 パーティーの式辞の中でプラティバ・ラナ大使も述べていたが、日本とネパールの人の往来は益々増えていく。また、ネパールが新たに導入された特定技能ビザの対象国となったことで、両国の結びつきは更に強くなる。そんな中、ネパール政府は2020年に200万人の来訪者を目指した「ネパール訪問年2020(Visit Nepal 2020)」というキャンペーンを展開している。

 20年前のネパール野球の活動開始当初、日本に住むネパール人は3千人程度であったが、現在では9万人近くにも増加しており、東京ではネパール人学校も設立されている。また、最近ではSNSの発達により、様々な情報が相互に行き交っている。その情報は玉石混交な部分もあるが、それはネパールがそれだけ身近な国となったことの証でもあろう。このような状況の中で運航が再開された直行便により、ネパールへの来訪者が増え、ネパールとの交流の輪がさらに広がることを期待している。

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